鉄筋工事における鉄筋とは建物の基本となる骨組みに当たります。特にマンションやビルのような大型建築物を建てる際には、その規模に見合った強固な骨組みを構築する必要があります。格子状に組み上げた鉄筋を、コンクリートで覆い固めることで地震や台風などの衝撃を吸収したり、建物自体の重量を支えたりするといった重要な役割を果たしています。
鉄筋工事の種類
鉄筋継手工事
配筋された鉄筋を、溶接やガスによる加熱・加圧で接合する工事のことを、鉄筋継手工事といいます。
配筋とは、鉄筋の配置や組み立てのことです。
工法には「ガス圧継手」「溶接継手」「機械式継手」の3種類がございます。
鉄筋加工組立工事
鉄筋加工組立工事とは、鉄筋の配筋や加工などといった作業の総称です。
加工された鉄筋は現場で配筋が行われます。
鉄筋工事の流れ
1.加工図・施工図の作成
加工図と施工図はすべての現場で使いまわせるものではありません。
高品質な鉄筋工事の実現には、各現場に最適化された加工図や施工図が必要となります。
2.鉄筋加工
加工図に沿って鉄筋を切ったり曲げたりします。
品質に問題ないことを確認してから現場に搬入されます。
3.配筋
現場に搬入された鉄筋を組み合わせ、施工図通りに配筋を行います。
配筋された鉄筋には鉄筋継手工事と、交差部の結束が行われます。
4.完成
最後に組み立てられた鉄筋の品質に問題が無いことを確認すれば、鉄筋工事は完了です。
その後、型枠工事業者によるコンクリート打設が行われます。